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シリーズ屈指の名作として語り継がれる一本で、「大人が泣けるアニメ映画」としても多くの評論家やファンから 高い評価を受けています。舞台となるのは、昭和の街並みや文化を忠実に再現した巨大テーマパーク“20世紀タワー”。 そこでは懐かしい匂いや音、景色が絶え間なく流れ続け、大人たちは忘れていた記憶の中へ引き込まれていきます。 昭和の温かい暮らし、子ども時代に感じた安心感、楽しかった思い出――それらに浸った大人たちは、次第に 現実世界よりも過去の世界を選び始め、家族より「懐かしさ」を優先するようになってしまいます。
その結果、野原一家の絆にも大きな亀裂が生まれ、みさえやひろしまでが過去の世界に惹かれていきます。 ひろしの心が昭和世界に引き込まれるシーンは特に印象的で、彼自身の子ども時代の思い出、家族との生活、 父としての重責などが丁寧に描かれ、観る側の心にも深く響きます。普段は情けなく見えるひろしの弱さと、 それでも父として家族を守りたい気持ちの強さが伝わってくる場面は、多くの人にとって忘れられない名シーンになっています。
一方、残されたしんのすけとひまわりは、家族を取り戻すために力を合わせて行動を開始します。 しんのすけの無邪気さ、真っ直ぐな愛情、そして「家族が一緒にいること」への強い思いは、 大人たちの心に閉じ込められた大切な感情を呼び覚まします。子どもにしか持てない純粋さと行動力が、 世界を変えるほどの力を持っていることを描いており、この作品の大きなテーマのひとつにもなっています。
クレヨンしんちゃんという作品の持つ「笑い」と「感動」のバランスがこの映画で極まり、 ギャグシーンは思わず笑ってしまうテンポの良さ、シリアスな場面では胸が締めつけられるような切なさがあるなど、 緩急のつけ方が非常に巧みです。ストーリーの構成はシンプルでありながら、昭和文化へのリスペクトと 現代社会へのメッセージ性がしっかり盛り込まれており、大人が観ると子どもの頃の記憶と重なり、 何度でも心を揺さぶられる深い映画になっています。
ラストにかけての物語の展開は圧巻で、家族の絆を取り戻そうと懸命に走るしんのすけの姿は、 その小さな背中とは裏腹に大きな存在感を放っています。 「家族とは何か」「大切なものはどこにあるのか」を強く問いかけるメッセージ性の高さから、 多くのファンはもちろん、映画ファン全体からも“しんちゃん映画の最高傑作”として支持され続けています。 世代を超えて愛される理由が、まさにこの作品には詰まっています。
私が初めてこの映画見たのは小学生の時でした。当時はかすかべ防衛隊の皆がエネルギッシュに戦っている。 みさえ、ひろしはひどい大人だなと思っていました。 最近見る機会があり回想シーンに心打たれ自然と目から涙がこぼれていました。まだ自分は結婚もしてないし、子供もいませんが ひろしの子供の時の思い出が流れたとき人間の人生の喜怒哀楽それがすべて詰まっており家族の暖かさを教えてくれました。 このようにいくつになっても着眼点が変わって来ておもしろいです。
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